
微小なレンズアレイの拡散機能により光を拡散成形し、照明ムラを解消します。また、必要な範囲にだけ光を拡散できますので光量を有効に活用できます。さらにRGB色のLEDをきれいに・クリアに混色します。

ムラ消し効果と配光制御
照明光がレンズ拡散板に当たると光は微小なレンズからそれぞれ一定の広がり角で拡散されます。
照射面ではそれらの光は重なりあい、照明ムラが解消されます。また、0.5°~80°の範囲で必要な拡散角を選択できます。

微小なレンズアレイの拡散機能により光を拡散成形し、照明ムラを解消します。また、必要な範囲にだけ光を拡散できますので光量を有効に活用できます。さらにRGB色のLEDをきれいに・クリアに混色します。

円形・楕円形に拡散整形
LEDの光をいろいろな角度に円形拡散する事ができます。また、いろいろな縦横比を持つ楕円拡散板は直線状に配置されたLED光を一軸状に重ね合わせ、ライン状光源にすることができます。更にドットの解消にも有効です。

レンズと同じ効果

サーフェス・レリーフ・ホログラムパターンにより作られ、ランダム配置されたミクロンレベルの表面構造は、マイクロ凹レンズアレイと同様の効果があり、屈折作用で光を拡散します。

高い透過率と基板の選択が可能
400nm~1100nmの波長城で、85%~90%の高い透過率を有し、光源のパワーを充分に活用できます。(素材の透過率・基板の厚みや、オプション有無等により透過率は異なります。)また、ポリカーボネイト, ポリエステル, アクリル, ガラス等の様々な基板上に加工が出来ます。

光源の自由な選択
波長依存性がないので、レーザー光・白色光・LED光など様々な光源に有効です。コヒーレント光・インコヒーレント光でも、光を自由な角度で円形・楕円形・或いは矩形に拡散整形します。

拡散角度の求めかた
定義されている拡散角度は、レーザーなどの平行光を入射した時の拡散角度を前提として設計されています。またその際、拡散光の中心輝度の半値となる位置を全角で表したものを拡散角度と定義しています。
下図に拡散角20°を用いた場合の例を示します。またLEDやハロゲン光源など、光源自体に発散角度を持った光源に使用する場合、右図のように拡散光は光源の発散角分広く拡散されます。

そのために最終的な拡散角度を求める場合、光源の発散角度を考慮して求める必要があります。発散角度を持った光源を使用する場合は、次の計算式から最終的な拡散角度を求めることができます。

FWHM(Full Width Half Maximum)とは半値全幅を意味し、発光や吸収スペクトルの拡がりや、放射パターンの角度な広がりに適用される用語で、ここで算出された角度は、拡散角度の全画角を示します。
※ 上記計算式から算出された数値は理論上のものですので、諸条件により実際の拡散角度と若干異なる場合があります。
※ 上記計算式から明らかなように、発散角度の大きい光源に、拡散角度が小さい場合、大きな拡散効果は得られません。


紫外線用としてUV透過アクリル(ACUVT)基盤製品、合成石英基板状にゾルゲル石英を施した製品を用意しています。
なお、紫外線用製品は製作可能な角度、基板厚み等に制約がありますので、事前にお問い合わせ願います。
※上表以外の拡散角・素材・厚み・サイズについては、お問合せ下さい。
※仕様は予告なしに変更する場合がございますので予めご了承ください。
仕様書(参考値)
円形 | 楕円形 | |
---|---|---|
拡散角度範囲 | 0.5°~100° | 狭角側:1°~50° 広角側:30°~95° |
透過率 | ≧85% | |
角度公差 | >10°±15% ≦10°±1.5° | |
透過波長域 | 400nm~1100nm 但し基板による (UV透過アクリル:340nm~ 石英ガラス:280nm~) |
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屈折率 | PC:1.586、PE:1.51、AC:1.494、エポキシ:1.50 | |
対応基板素材 | ポリカーボネイト(PC)、ポリエステル(PE)、アクリル(AC)、 UV透過アクリル(ACUVT)、ガラス(G)、石英など |
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温度 | -30℃~80℃ 240hrs.(PC) | |
湿度 | 85% 24hrs.(PC) | |
粘着性 | 100%クロスハッチテスト #ASTM‐D3359° | |
エンピツ硬度 | H | |
Lazer Damage | GL=8.1J/cm2;PC=0.22J/cm2 ;PE=0.2J/cm2 ; AC=0.17J/cm2;1064nm ,10ns pulse |
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洗浄法 | 蒸留水で流した後強制空気乾燥。 エタノールを浸したレンズクリーニングペーパーで拭きとる |
